火星と木星の間の
メインベルト軌道を運行する小惑星(248370)に
長い尾が伸びている事が確認されました。

・ATLAS 50cm望遠鏡の画像
E52C86bVUAU4soE
19等級との事なので
私の機材では写らない可能性もありましたが、
珍しい現象なのでダメもとでチャレンジしてみました。
ATLASの画像のイメージから
私の機材でも写るかも?とも思いました。




小惑星(248370)
星図


長い尾は写りませんでしたが、細長い姿で写りました。
18等級前半
2021.7.20  2h23m~
ε160 + EOS Kiss X5
ISO3200  120秒x10枚合成
(4000mm相当トリミングをさらに拡大して6900mm相当)
248370 2021.7.20-
DSSで確認
s-dss_search


位置関係
軌道

小惑星に尾が発生する原因としては
・小惑星同士の衝突 
・YORP効果による高速スピン
などがあります。

*YORP効果とは、
太陽から受ける光の圧力と
天体表面からの熱放射のバランスが
天体上の場所によって異なる事で
回転力が生じて自転速度が変化する現象です。




2019年にも小惑星6478(ゴールト)に尾が発生して撮影しました。
ゴールトに尾が生じた原因は、
前述のYORP効果によって自転速度が速くなり
遠心力で表面の物質が舞い上がったものと考えられています。
合成1-