(249P,C/2013X1)

1月3日に2016年初の撮影をしました。
自宅や従来の遠征先は西天低空の視界が良くないので
最近見つけた世羅町の撮影地に行きました。
ラベンダーの丘の近くです。
四方が高度10度以下まで見渡せるので
低空の彗星の撮影に適しています。

まだ明るいうちに到着して
望遠鏡を台車の上に組み立てておいて
暗くなって北極星が見えるようになると
ジャッキアップして極軸を合わせます。
夕方は慌ただしく準備してからすぐに
撮影に入るので撮影風景の写真が撮れません(笑)

まずはテンペル第2彗星(10P)を撮影したのですが
撮影中に薄雲が通過して
ほとんどのカットが使い物にならなかったので
作品にしませんでした。





リニアー彗星(249P)
4.6年の周期彗星。
2015年11月に近日点を通過し減光中。
星図


暗い彗星ですが遠方にあるのではなく彗星自体が小さいそうです。
比較的地球の近くを運行しているので移動速度が速いです。
2016.1.3 PM7:00~
ε160 + EOS KISS X3
ISO1600  90秒x16枚合成 
メトカーフ-2


天文台撮影のこの写真を見て形が良いので撮影しましたが
低空という事もあってかすかな姿になりました。
西側のアンチテールっぽい感じは私の画像にも写ってるかも?
天文台





パンスターズ彗星(C/2013 X1)
本日の本命です。
西天に移動したので自宅からは撮影出来なくなりました。
2016年4月に近日点を通過して6~7月に6等級になる予想です。
星図


年末に短期間で増光して8~9等級になり
ガスの放出が盛んになった為か緑色の姿になりました。
2016.1.3 PM7:34~
ε160 + EOS KISS X3
ISO1600  90秒x16枚合成 
s-処理済-2


成長の記録
12月に大きく成長した事が分かります。
合成2
合成1



もっと色々撮影する予定でしたがこの後曇ってしまいました。
本命が撮れたのであっさりとあきらめてそそくさと撤収しました。