(30P,344P,56P,P/2015TP200)

11月25日の夜に庭撮りしました。
翌日がサーキット走行をする日だったので
控えておこうかとも思いましたが
澄んだ星空に魅せられて夜半まで撮影しました。




ラインムート彗星(30P)
7.3年の周期彗星で、現在の予想光度17等級。
SnapCrab_


画像処理で淡い姿が浮き出て来ました。
予想通り17等級と思われます。
2016.11.25 PM22:08~
ε160 + EOS KISS X3
ISO1600 90秒x16枚合成
30P-2


今の明るさを保って、しばらく観測可能ですが
来年8月の近日点の頃は太陽の方向にいるので観測不能です。
軌道2




リード彗星(P/2016Q1=344P)
10.8年の周期彗星。17~18等級の予想。
今回が初回帰だったので周期彗星番号が344Pになりました。
SnapCrab_


17等級のようです。
2016.11.25 PM23:13~
ε160 + EOS KISS X3
ISO1600 90秒x16枚合成
2016Q1-2


10月と比べると少し増光しているみたいです。
合成


若干地球に近づいたので増光したのでしょうか?
今後は減光して行く予想となっています。
軌道





スローター・バーナム彗星(56P)
11.5年の周期彗星。
写しやすい位置にいるので8月から毎月撮影してる対象です。
SnapCrab_


15等級後半。
2016.11.25 PM23:44~
ε160 + EOS KISS X3
ISO1600 90秒x16枚合成
56P-2


8月→16等級後半。
9月→16等級前半。
10月→16等級後半。
10月の画像では9月よりも減光しているような姿でしたが
今回の画像では、さらに増光を続けているような姿です。
10月の撮影時はモヤでも掛かっていたのでしょうか?
合成


7月が近日点でしたが、今が地球に一番近く
最も明るくなっている時期です。
今後は地球から遠ざかるに従って減光していく予想です。
軌道2





リニア彗星(P/2015TP200)
2015年に発見された19.7年の周期彗星。
予想光度17等級。
SnapCrab_


撮影時の確認画像では見い出せなかったので
17等級だと思うのですが、
画像処理で浮き出てきた姿は
尾が伸びていているようなイメージで
全光度では16等級後半の姿です。
2016.11.26 AM0:17~
ε160 + EOS KISS X3
ISO1600 90秒x16枚合成
2015TP200-2


1か月前の10月28日に近日点を通過しています。
今後もう少し地球との距離が近くなるので
若干明るくなってゆく予想です。
軌道2


この彗星の2015TP200という符号は
当初小惑星として発見された時のもので、
2015年10月上旬(1日~15日)に発見された
5015個目の小惑星という事を意味しています。

日々膨大な数の小惑星が発見されている事が伺えます。
それら全ての軌道を計算して、
地球に衝突する可能性がある小惑星を見つけ出す事が
世界中の天文台で行われています。