本田 実氏が1948年に発見した周期彗星の45Pが
夕方の西天で増光しているので、12月17日に
低空まで見渡せる場所まで遠征して撮影しました。



本田・ムルコス・パジュサコバ彗星(45P)
周期5.26年。
撮影時の高度は12度ほどの低空でした。
2016年12月31日に近日点を通過して
1月初旬までは西天の低空にいますが、
2月上旬以降明け方の東天に現れて
その後は深夜に条件良く見る事が出来ます。
SnapCrab_


低空で透明度が悪い上に街明かりとも重なったので
原画はカブリがひどい写りでした。
この後さらにモヤが掛かって透明度が非常に悪くなりましたが
何とかそれまでに使えそうなコマが8枚撮れました。
s-IMG_0537


画像処理をすると、それなりの画像になりましたが
東方向に薄い尾が伸びているのは描写出来ませんでした。
9等級前半。
2016.12.17 PM6:24~
ε160 + EOS KISS X3
ISO1600 30秒x8枚合成
45P-2


現在は地球から1億5000万kmの距離にいますが
2017年2月10日前後には、1200万kmまで接近して
6等級になるという予想です。
今9等級なので、さらに10分の1以下の距離に近づいたら
6等級よりも明るくなりそうなものですが、彗星が今よりも
太陽から遠ざかっているのでこの様な予想なのでしょう。
彗星が活動的な状態で地球に接近して予想を上回って欲しいものです。
軌道2


この後も月の出まで撮影しようと思っていたのですが
雲がたくさん流れてきたので撤収しました。
この日の広島県南部は夕方から快晴になるという天気予報でしたが
山陰からの雲が久井町付近まで流れ込んでいたようです。

帰宅すると快晴でした。
久井から車で30分ほどの距離ですが、
自宅付近は瀬戸内特有の気候で晴天率が高いと経験上思います。
これで低空まで視界が開けていれば最高なんですがね(笑)