11月4~5日撮影記録その③をまだ作成していないのですが
日本人を含むアマチュアによる新彗星発見という
大きなニュースが飛び込んで来て、
撮影にも成功したので撮影記録作成しました。






彗星は11月7~8日にかけて発見されました。
天文台の大型望遠鏡による自動捜索ではなく、
アマチュア捜索者による発見という点が特筆すべきことです。

アメリカのマックホルツ氏と日本の藤川、岩本両氏が発見したので
マックホルツ・藤川・岩本彗星(C/2018V1)
と命名されました。
日本のお二人は11月8日朝5時の発見で、その日の昼前には
ネットに情報が出ていたので私も撮影計画を立てました。

発見翌日の9日は天気が悪い予報だったので
10日朝の彗星の位置を推測してみると
夜明け前のAM5時で高度が20度と、
庭からぎりぎり撮影できる事が分かりました。
星図



11月10日は、機材を庭に設置した後少し寝て
AM2h30mに起きると曇っていました。
また寝てAM4h30mに起きると今度は晴れていて撮影出来ました。
翌11日も夜半から色々な彗星を撮影した後、
夜明け前にこの彗星を撮りました。
土日だからできる芸当ですが連荘は疲れました(笑)

自分で推算した位置からは少しずれていましたが
一発で写野にとらえたので嬉しかったです。
低空のモヤと町明かりに負けない集光した姿です。
・11月10日の撮って出し画像。s-IMG_8573




画像処理でカブリを除去すると緑色の鮮やかな姿が現れました。

上段
10等級前半。
2018.11.10 5h07m~
ε160 + EOS KISS X5
ISO3200 40秒x16枚合成

下段
8等級後半。
2018.11.11 5h07m~
ε160 + EOS KISS X5
ISO3200 40秒x16枚合成

ちょうど24時間の撮影間隔で、成長して尾が伸びています。s-合成3-



地球から見て太陽の方向からやって来て一気に増光したので
天文台の捜索をすり抜けたのでしょう。
発見者の皆さんは、そのような彗星を狙って捜索されていたと言うことです。

今後も日々太陽に近づいて7等級になり、
11月下旬まで明け方の東天低空で観測可能です。
12月3日の近日点の頃は観測できず、
12月下旬からは8等級で夕方の西天低空に位置するようになります。軌道