11月14日~15日の夜は2彗星だけ撮影しました。
ターゲットは46P(ウィルタネン)と
C/2018V1(マックホルツ・藤川・岩本)の2彗星でした。
46Pは夜半前に南中し、C/2018V1は明け方の低空にいるので
46Pを撮影したら機材を設置したまま明け方まで仮眠しました。



46P(ウィルタネン)
12月の近日点と地球接近に向けて
視直径が大きくなり増光しています。
ど快晴の天気予報だったのに雲が頻繁に流れて来ましたが
クリアーな画像が何とか6コマ撮れました。星図



前回撮影した11月4日の画像と比較すると
10日間の変化がよく分かります。
上段
8等級。
2018.11.4 22h33m~
ISO3200 60秒x16枚合成 
下段
7等級。
2018.11.14 23h45m~
ε160 + EOS KISS X5
ISO3200 60秒x6枚合成s-合成-









C/2018V1(マックホルツ・藤川・岩本)
4時半に起床すると、まだ雲が多い空でしたが
雲の切れ間から4コマ撮る事が出来ました。星図




11月10日、11日、15日の3夜の画像を合成して
形状の変化を比較してみました。
上段 
10等級。
2018.11.10 5h07m~
ISO3200 40秒x16枚合成
中段
8等級。
2018.11.11 5h07m~
ISO3200 40秒x16枚合成
下段
9等級。
2018.11.15 5h23m~
ε160 + EOS KISS X5
ISO3200 40秒x4枚合成s-合成-



11月10日から11日の24時間で結構増光していたので
15日はもっと成長した姿を期待していたのですが、
少し減光した感じに写りました。

頭部の形が楕円形の彗星は近日点前後で消滅する事があり、
この彗星もその傾向が見られることが指摘されているので
今後の動向が興味深いところです。


消滅した彗星の一例。
・C/2017E4(ラブジョイ)
2017年4月4日 → 頭部が楕円形(シュモクザメ型とも言われる)。
2017年4月23日 → 干からびた姿(めざし?)。s-合成2