12月5~6日の夜に、はやぶさ2を撮影しました。
「はやぶさ2おかえり観測キャンペーン」に登録して
JAXA提供による観測地ごとの位置情報を入手して挑みました。

はやぶさ2の見える北西方向の視界を確保するため
Wi-Fi中継機を駆使して望遠鏡を庭の端に設置しました。
s-KIMG2679
s-KIMG2678



まずは、はやぶさ2が探査した小惑星リュウグウを撮影しました。
その後3彗星撮影しました。
彗星はまた後日アップします。


小惑星リュウグウ
星図


16等級後半
2020.12.5  19h02m~
ε160 + EOS Kiss X5
ISO3200  60秒x8枚合成
2020.12.5-


11月が明るさのピークの時期でした。
2020.10.18 → 16等級後半
2020.11.8 → 16等級前半
2020.12.5 → 16等級後半 
合成-


11月よりも12月の方が地球に近づいていますが減光しています。
これは太陽、地球、小惑星の位置関係によって
12月の方が、小惑星に光が当たる面積が減っているからです。
ちょうど半月のように欠けているものと思われます。
12.5 軌道




次いで、はやぶさ2の撮影に取り掛かりました。
移動速度が速く、短時間露出でも点像に写らないので
同一の露出時間で時間を空けて撮影して、
徐々に移動速度が速くなる様子がわかる画像を作成する予定でした。

天空を下図のように移動しました。
実際は日周運動によって次第に高度が低くなります。
庭からは1h30m頃まで観測出来ました。
はやぶさ星図



想像していたよりも淡い姿で写りました。
位置はドンぴしゃでした。
高速移動しているのでセンサーの1点に光が蓄積できないため
同じ明るさの恒星よりも暗いイメージです。

23h頃 → 15等級(地球から7万5千km)
1h頃 → 14等級(3万5千km)
ε160 + EOS Kiss X5
ISO6400  30秒x1枚
はやぶさ2合成-
1h30m頃 → 13等級
はやぶさ2-


・はやぶさ2視点のCG by NHK
すでにカプセルを分離していて
地球から離脱する軌道に修正されています。
AM2hころ地球に1万3000kmまで接近して
再び探査のため飛び去りました。
11年後が楽しみです。
生中継でカプセルの大気圏突入も見ました。
s-地球